クリニックの奇妙な広告 -茎太郎の包茎手術体験記

クリニックの奇妙な広告 -茎太郎の包茎手術体験記

クリニックの奇妙な広告

茎太郎はしばらくの間ふさぎこんでしまいました。

これまでにはっきりわかったこと。それは、自分のおちんちんが他の人のモノと形なのか作りなのかが明らかに異なっている
ってこと。

週刊誌の背表紙にあった奇妙な広告いや、ペニスの長さが長い短い、太さが太い細いってだけの話ならいいです。
それは単なる特徴や個性といった話なので。顔だって一人一人異なりますし。

でも、本来剥けるべきものが少しも剥けない。
しかも剥けないのが、周りに一人もいないってのは本人にとっては一大事なわけです。

茎太郎「なにか情報が欲しい。自分のペニスについての。

でもどうすればいいんだろう。

茎太郎は悩みました。
親友のTとIに全てを打ち明けようかとも思いました。

でも皮が剥けていないことを相談した結果どう思われるのかがすごく心配でした。

茎太郎だって、TとIがオチンチンのことで茎太郎をいじめたり、仲間はずれにしたり、他人に言いふらしたりするような人間じゃないことは知っています。

でもだからといって自分の全てを親友に打ち明けることには強い抵抗がありましたし、その気持ちは両親に対しても同じでした。

心を割って相談できる人が一人もいない。

茎太郎は途方にくれました。

・・・が、ほどなく自分のペニスの正体が明らかになる日がやってきました。

週刊誌の背表紙にあった奇妙な広告

週刊誌の背表紙にあった奇妙な広告数日後、茎太郎は本屋にサッカー雑誌を買いに行きました。

茎太郎は、サッカー雑誌はいつも買うのですが、好きなマンガは週刊誌の立ち読みですませます。

読みたいマンガが少ないので、1分程度で読み終わるからです。

この日も週刊誌を立ち読みしたのですが、なぜか雑誌の背表紙にあった奇妙な広告に目が留まりました。
どこかの病院の広告のようでした。

深刻そうな顔をした男性が黒いタートルネックのシャツを着てうつっています。
奇妙なことに、タートルネックはずり上げられ、その男性の顔の半分を覆っていました。

・・・
・・

茎太郎 「こ、これは、、、」

その広告には、いろいろなオチンチンがイラストが描かれており、その横にはそのオチンチンの状態の説明が書かれていました。

そこにはこのようなことが書かれていました。

オチンチンの皮を力を入れて剥いても亀頭が出ないあなたは「真性包茎」です。恥垢が溜まりやすく、性病にかかりやすくなったり、陰茎癌になる可能性が他の人よりも高くなるので早めに手術することを強くおすすめします。

そのイラスト付の説明はまさに茎太郎のおちんちんの状況と全く同じでした。

・・・
・・

「真性包茎」か

何とも言えない気分でした。
自分のオチンチンの正体がわかったことは一歩前進でしたが、やはり正常な状態ではなかったようです。

そしてその直後に尋常じゃない不安が押し寄せてきました。

陰茎ガン?? 性病になりやすい? 
そもそも手術って、どんな手術をするんだろう。

結局、茎太郎はその広告がのっている週刊誌を買って家で読むことにしました。

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