裏スジ(陰茎小帯・包皮小帯)って包茎手術で取られるの?
ペニスの裏側には、亀頭直下から玉袋に向かって「裏スジ」と呼ばれるクダ状の筋が通っています。
普段はちょっと見えにくいですが、屈みこんでおちんちんをひねってみたり、手鏡でのぞき込むと簡単に裏スジ(米状の突起物)を確認することができます。
さてこの裏スジですが、亀頭近くに医療用語として「包皮小帯」だとか「陰茎小帯」なる別名で呼ばれていますが、男性器としてとても重要な役割を果たしている部位でもあるのです。
Contents
裏スジは大事な性感帯の1つ
と言っても裏スジの重要性なんて、男子なら誰でも知ってますよね。
下世話な話で恐縮ですが「裏スジをペロペロ舐めてもらうと気持ちがいい」ということを言う男性が多いほど、裏スジは性感帯の一つとしてよく知られています。
実際には、包皮小帯そのものというよりも、包皮小帯の皮膚下や尿道海綿体の間が性感帯だと言われています。
いずれにせよ、裏スジ周辺が性感帯であることに変わりはありません。
包茎手術で裏スジを切り取るの?
ところで、包茎手術を実際に受けた人の体験談を見ると、「包茎手術の際、包皮小帯ごと切除されたので、セックスの時気持ちよくなくなった」といったクレームに近い口コミを見かけることもあります。
包皮小帯は性感帯が集まっていると言われている大事な箇所なので、勝手に切り取られてしまうのは言語道断な話です。
茎太郎はかなり前に包茎手術をしましたが、裏スジはしっかり残っています。
参考記事:茎太郎の包茎手術体験記はこちら
裏スジが切り取られたとはどういうことなのでしょうか?
包茎手術は包皮小帯を切除する手術ではない
誤解している人もいるようですが、包茎手術は包皮小帯を切除する手術ではありません。
包皮口が狭すぎる場合は広げ、余っている包皮を切除して陰茎に固定する手術です。
ただ、包茎手術の際にも何らかの特段の事由がある場合、包皮小帯も併せて切除するケースもあるようです。
「包茎手術の際に包皮小帯を切除された」というのは、おそらくそのケースなのでしょう。
裏スジを無断で切除される可能性
何度も言いますが、裏スジは男にとって大事な大事な性感帯。
それを患者に何の断りもなく、包茎手術の際に切除するなんてことがあり得るのでしょうか。
今やインフォームド・コンセントが当たりまえの時代。
常識的なクリニックであれば、どのような包茎手術を希望するかヒアリングする際、術式ごとのポイント、注意点について、詳しく説明するはずです。
裏スジの切除が含まれている手術であれば、クリニックのホームページにそのように記載があってしかるべきだし、最低でもカウンセリングの時に、そのリスクを伝えるのが当然です。
そもそも包皮小帯を切断するのは、チンコの皮を剥いたときに、裏スジが出っ張り過ぎてセックスの時に痛みを感じるなど、性行為に支障があるケースで、患者側に裏スジ切除の意思がある場合に限定されているはずです。
このように考えても、包茎手術の際に裏スジを無断で切除される可能性はないと信じたいところです。
気を付けるべきは亀頭直下埋没法のデザイン
ちなみに、茎太郎が真性包茎手術の時に受けた術式である「環状切開術」についてお話しします。
環状切開術は、余った包皮を切除後、陰茎の亀頭直下から陰茎中央部のいずれかの地点で縫合する包茎手術です。
なので、亀頭真下の裏側にある包皮小帯を切り取る必要性がそもそもないんですね。
包茎小帯を残しながら、周りの包皮を切除して包皮内板と外板を縫合するやり方を取るからです。
なので、包皮小帯切除で気を付けるべきは、「亀頭直下埋没法」だと思っています。
亀頭直下で包皮を縫合する時、ペニスの裏面の包皮小帯周りの縫合をどうするか、決める必要があるからです。
裏スジを残す場合、包皮小帯を傷つけないように裏すじの部分をV字に切開をする必要があります。
亀頭直下埋没法の基本料金に入っている場合もありますし、「包皮小帯温存法」などとしてオプション料金を別途とられるケースもあります。
いずれにしても、包皮小帯を切除するかしないかは重要な判断になるので、患者側に十分な説明があるはずです。
自分の裏スジは自分で守る
ただし、最終的に自分の身を守れるのは自分しかいないとも茎太郎は常日頃思っています。
「そんなはずではなかった!」と後々後悔しないように、自分がこれから受ける手術の説明を理解し、不明な点は全て事前に解消することが大事だと思っています。
失った性感帯を取り戻すために修正手術を検討するのは、悲しい話ですし本当に避けなくてはなりません。
※関連記事:包茎の修正手術、再手術って何?どんな人が受けているの?
なので、包茎手術前に念には念を入れて、「この術式で私の裏スジがなくなるようなことはないですよね?」と確認を入れるのが確実だし安心ですね。
以上、「大事なおちんちんの裏スジ(陰茎小帯・包皮小帯)が包茎手術で取られる可能性があるのか」について書いてみました。
亀頭直下埋没法は、包茎手術の手術痕を可能な限り目立たなくさせることを目的とした手術になるので、術後の性感帯について気になることは事前に確認をしておいた方が良いです。