居酒屋での告白と衝撃の事実

居酒屋での告白と衝撃の事実

居酒屋での告白と衝撃の事実

社会人になってからの僕は、忙しい毎日に追われていました。

何しろ社会人になると、これまでの学生時代から環境が一変します。
仕事を覚えながら、休日は資格取得の勉強に勤しむ毎日。

こんな毎日を送っていると一日がたつのもあっという間です。
あっという間に1年が終わっていきました。

新入社員の中に気になる子が

新入社員に惚れてしまう社会人2年目の4月。
うちの会社には、100人弱の新入社員が入社してきました。

僕の部署にも12人が配属されたのですが、その中の一人の女性が異性として気になり始めました。
高校の頃から、人を好きになると僕はその気持ちを押さえ込む癖があります。
なぜなら自分に自信がないから、そして嫌われたくないからです。

自分に自信がもてない、一番大きな要因の一つには仮性包茎があると思います。
付き合っても、とてもじゃないけど自信のない自分の裸をさらけ出すことは出来ない。

高校生の時も大学生の時もそう考えていたので、恋愛に関しては超奥手でした。

でもその頃から一つ変わったことがあるとすれば、仕事で頑張っている自分に少しずつ自信を感じ始めていることでした。

変わりたい!
そして心が欲しているものをどうどうと手に入れたい!

僕は強くそう思うようになっていました。

そんなある日、会社の先輩である茎太郎さんと会社帰りにのみに行きました。

ポロリと出てしまった真実そして、、

茎太郎先輩登場!
仕事が一区切りついたので、家に帰ろうとしていたら、同じ部署の先輩である茎太郎さんに飲みに誘われました。

「最近の健太の活躍っぷりはすごいよね。」

僕はあまり素直な性格ではないのですが、
茎太郎さんにほめられると悪い気はしません。

「ありがとうございます。仕事楽しくって」
僕は答えました。

すると、
「それだけ?何かいいことあったんじゃないの?」

茎太郎先輩登場!!!思いがけないツッコミが入りました。

「え・・・いいことですか?」

とぼけても無駄でした。
僕が新入社員の亜紀ちゃんに恋をしているのは、同じ部署のメンバーの間では周知の事実だったようです。

「・・・、まあそうですね。いいなーとは思ってますけど。」

「いいよなー、亜紀ちゃんかわいいし。デート誘ったら?」

・・・
・・

・・・だめなんです。僕はまだ誰とも付き合えないんです、、
随分と酔っ払っていたのか、心の中でこうつぶやいていたつもりが、
口に出てしまったみたいでした。大失態です・・・

「え?どうして?」
茎太郎さんが聞いています。

僕は、24年間心の中に隠し続けてきた「心の闇」を全て打ち明けました。

打ち明けた直接の要因が酔いすぎていたせいなのか、茎太郎さんに心を開いていていたせいなのかはわかりません。

でも、全て打ち明けた後、心がとても軽くなったのだけは覚えています。

・・・
「よく打ち明けてくれたね。健太、僕も昔包茎だったんだよ」

「しかも真性の方。手術するしかなくてさ。10年ぐらい前に手術したよ」

!!!!!!!
かなりの衝撃を受けました。

無意識に仮性包茎であることを告白した健太に、過去の包茎手術の経験を打ち明けた茎太郎さん。

こんな偶然ってあるんですね。

「で、どうするの?仮性包茎。」
年齢的に自然に治ることはないでしょ。放置か手術かになると思うけど」

その時僕が何を求めていたかがわかった気がしました。
たぶん僕は誰かに背中を押してもらいたかったのです。

仮性包茎は真性包茎やカントン包茎と比べると、手術の緊急性がありません。
自分で先延ばしにしようと思えば、いくらでも先送りできます。

でもそれは、自分の幸福までも先送りする
ということ。

「茎太郎さん、僕手術して仮性包茎を治したいです。」

「健太、手術決断した時点で50%は完了だよ。」
「あとは手術当日、クリニックにいくだけだからさ。アフターケアもあるけど」

茎太郎さんありがとうございます。

僕は別れ際にお礼を言って帰途につきました。

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